コーセー 米肌



コーセー化粧品米肌ショートストーリー

それは、私にとってあまりに突然の言葉でした。

 

俊樹「あのさ、その肌なんとかならないの?」

 

今日は、彼氏である俊樹と付き合い始めて半年の記念日です。
俊樹にとってはちょっと背伸びをした高級レストランでのディナー。
その締めにそんな言葉が降りかかるとは思ってもいなかった私は、目を丸くするしかありません。

 

もうすぐで33歳になる私ですが、俊樹はまだ24歳。
知り合ったのは親友の結婚式でした。

 

彼女のウェディング姿を見て嫌でもそろそろ結婚を意識するようになった私に比べると、まだ若すぎる彼からのアプローチ。
最初は断っていたのですが、押しに負けた形で今に至ります。

 

結婚のことは忘れて俊樹と向き合っていこう、そう決めてからは少し気持ちが楽になり、こんな年上の自分と付き合いたいと言ってくれた彼に寄り添ってきたのです。

 

そして、彼の無邪気な姿や、まっすぐな言葉に胸を打たれ、次第に私の方が惹かれていきました。

 

私「肌って……」

 

良くも悪くも、思ったことをすぐに口に出すのが俊樹です。
私は自分の頬に指でちょっと触れながら、俊樹に尋ねました。

 

俊樹「なんていうか、その黒いポツポツしたやつ」

 

私「毛穴かな?」

 

俊樹「かな?って聞かれても」

 

私「しょうがないよね。年齢的にもさ」

 

分かっていても、年齢を認めるのは辛いものです。

 

ぐるりと周りを見てみると、近くのテーブルには私よりも若い女性が多く、みんなハリのある肌をしていました。

 

私(なるほど、そういうことか)

 

俊樹がどうして突然そんなことを言い出したのか、年上の私には分かってしまいました。

 

慣れないレストランで緊張している状態で、周囲にはもっと若くてキレイな女性ばかりがいるのです。
自分の連れている相手の容姿に思わず茶々を入れたくなったのでしょう。

 

これが同世代だったなら、大切な記念日の席でこんなことを言われた私は怒っていたに違いありません。
しかし、そんなところまでが可愛いと思えるくらい、私にとって俊樹は大切な存在になっていました。

 

今後、精神面の成長を見届けたいとすら思うのです。

 

俊樹「そういうもん?」

 

ちょっと拗ねたような顔で、そっぽを向く俊樹。
そこまで言われたら、年上として黙ってはいられません。
会社では姉御肌で通っている私の闘志に火がつきました。

 

私「そこまで言うなら消してみせようじゃないの」

 

俊樹「ちょ……消すって整形とかは止めてくれよ」

 

私「そんなことする訳ないじゃない。もっと自然な方法を考えてみるんだから」

 

今までは、はいはいと俊樹を甘やかして、自分の意見はあまり言わなかった私。
それが一変し、やる気になった姿を見て、俊樹はぽかんとしてしまっています。

 

俊樹「わ、分かったから」

 

そこでようやく落ち着くと、気分を戻し、デザートに手をつけました。

 

最後はいつもと変わらない二人で半年の記念日を過ごせて良かった、ほっとした気持ちで俊樹と別れ、私は家へと帰ります。

 

手には少ない給料で一生懸命選んでくれたであろうプレゼントのネックレス。
彼は私のことをちゃんと考えてくれているはずです。

 

だからこそ、年齢を言い訳に老け込むのではなく、いつまでも魅力的な女性でいられるよう、努力をしなければいけない時期なのかもしれません。

 

私「そうはいっても……どうしたらいいんだろう」

 

パソコンの前で毛穴、黒ずみ、化粧品、対策、パーフェクトワン口コミ、そんな思いついたキーワードを次々と打ち込んでいきます。

 

すると、一つのトライアルセットのページで手が止まりました。
毛穴に特化した化粧品だと書かれた「米肌」のホームページです。

 

そこには、14日間で毛穴が気にならなくなると謳われたセット。
トライアルで14日間分1500円というお手頃な価格なこともあり、私は説明を読み進めてみることにしました。

 

思えばこれまでは10代の頃から変わらない化粧品を使ってきました。

 

30代となった私にはもう合っていないのだろうと思いつつも、新しいものを試して失敗するのが嫌で、大きな肌トラブルがある訳でもないしいいや、と見て見ぬふりをしてきたのです。

 

実際、俊樹に言わせれば十分なトラブル肌な訳ですが、周りの友人よりは若く見られることもあって、あまり気にしていなかったのが現実。

 

ところで、この気になった米肌のページを読んでいると、毛穴問題の本質は加齢によりセラミドが減り、潤い不足になっているせいだと書かれています。

 

ちなみにセラミドは潤いを吸収するスポンジのようなものだそう。
もしかしたら、私の肌の中のスポンジも、知らぬ間にぺたんこになっていたのかもしれません。

 

米肌は米肌という名前だけあって、なんと本当にお米を長時間発酵・熟成してライスパワーNo.11というものを作り出し、スキンケアのラインに配合されているそうです。

 

そのライスパワーNo.11はセラミドを作り出す効果があるそうですから、これは期待ができます。

 

この皮膚の水分保持能の改善という効能は、なんと厚生労働省からも認可がされているそうですから、より気持ちが高まりました。

 

炊きたてのお米のようなもっちりとしたお肌になって、何としても俊樹を見返してやりたい。
そして、これからもっと彼と年を重ねていきたい。

 

そう願いながら、私はトライアルセットの注文を終えました。

 

商品が届いたのはそれから3日後の事です。
箱を開けてみると、ウェブサイトでは見ていたものの、その中身の豪華さには驚かされました。

 

肌潤石鹸、肌潤化粧水、肌潤クリーム、肌潤化粧水マスク、肌潤改善エッセンス、肌潤ジェルクリームの6点セットが私を待っています。

 

私「頑張るぞ!」

 

今日から2週間、自分との戦いの幕開けです。

 

米肌の基本は洗顔です。
しっかりと包み込むような泡が毛穴の奥まできれいにしてくれているようで、洗顔しただけで、肌の弾力が変わったような気がしました。

 

セットの内容すべてが無香料なのも私にとっては嬉しいことです。
香りが苦手で諦めた化粧品がこれまで多くあったのですが、米肌ならその心配はありません。

 

米肌では空気中の水分までもを自分から取り込み保湿する肌を目指せると書かれていました。
そうなれたなら、周囲と同じ生活をしているだけで、水分を手に入れられるようになります。
2週間後に実感したい、楽しみは増えるばかりです。

 

化粧水を肌へと重ねると、しっとりとした肌がこれまでとは違った息遣いで呼吸をしているような気がします。
浸みる感覚が伝わるようで、こんなのは初めての体験です。

 

こうして、私の米肌生活が始まりました。

 

潤いが増すことで肌のキメが細かくなり毛穴が目立たなくなると書いてあったものの、水分だけでこの毛穴が本当に消えてくれるのか、半信半疑の毎日が続きます。

 

ただし、保湿力はさすがのようです。
毛穴自体は数日だけで簡単に変化を感じることが出来ないものの、肌に触れた感じが明らかにしっとりと落ち着いています。
用もないのに、鏡を見ながらぷにぷにと触ってしまうほど。

 

そうして1週間が経ったころでしょうか。
私は俊樹とデートの約束をしていました。

 

買い物をした後、二人でよく行くバーへと顔を出し、いつも通りの一日が過ぎていきます。
その時でした。
俊樹が私の顔をじーっと見ているのです。

 

私「どうしたの?」

 

俊樹「別に、なんでもない」

 

自分からどう?変わった?なんて聞きたくはありません。
けれど、もしかしたらちょっと変化があったのかと嬉しい気持ちになりました。

 

このまま米肌を続けて、お肌の潤いを取り戻して、目立たなくなった毛穴で俊樹に会いたい。
そして、俊樹の方からきれいになったと言わせたい。

 

ささやかな私の夢みたいなものですが、米肌を始めてからというもの目標ができたせいか毎日が楽しくなってきました。

 

こんな明るくなれるのなら、俊樹の冷たい言葉も価値があったのかもしれません。

 

そんなその日の帰り道。
一人になった私を呼び止めた影がありました。

 

圭太郎「香……だよね?」

 

懐かしい声に足が止まります。

 

私「圭太郎。どうしてここに」

 

それは、俊樹と付き合う前に付き合っていた圭太郎でした。

 

圭太郎「仕事の帰り道。香こそどうして」

 

私「それは」

 

彼氏とデートをした帰り。
そう言えばいいのに言葉にできないのは、私が長い間圭太郎のことを引きずっていたからです。

 

私と圭太郎は5年の付き合いがありました。
このまま結婚するんだろうなと思っていた矢先、突然別れを告げられ消えた圭太郎。

 

どうしたらいいのか分からず、嫌いになんてなれずにずっとモヤモヤした想いを抱えていたのです。

 

圭太郎「香、きれいになったね」

 

私「そうかな」

 

圭太郎「ああ、手放したことを後悔するくらい」

 

私「え?」

 

圭太郎「また連絡してもいい?」

 

圭太郎の瞳がじっと私をとらえます。

 

言わなきゃいけない……でも、どうしよう。

 

私「ちょっと考えさせて」

 

圭太郎「好きな人ができた?」

 

私「…………」

 

私は何も言えず、その場を立ち去りました。

 

俊樹のことは本当に好きだと思っています。
けれど、圭太郎と過ごした5年の歳月は二人の半年に比べたらあまりにも脆く、肌のことを言われたのもあってか、自分に自信を無くしかけていたのです。

 

1週間考えよう。
私はそう決めました。
それはちょうど米肌のトライアルが終わる日です。

 

二人との色々な思い出が胸に渦巻く中、そんな苦しい気持ちから逃れるように私はスキンケアに励みます。

 

私が好きなのはどっち?
私の肌を見てもらいたいのはどっち?

 

そうして1週間が過ぎました。

 

俊樹とのデートの日、そして圭太郎に待ってと言った期限の日、そして米肌トライアルセットの最終日。

 

今日は俊樹が家へと来ることになっていました。

 

彼の好きなハンバーグを焼き、サラダやおつまみを作るとビールを冷やして……そんな風に忙しくしているとインターホンが鳴ります。

 

俊樹「俺だけど」

 

私「入って」

 

仕事帰りで少し疲れた顔をした俊樹が、

 

俊樹「あ、いい香り」

 

とにっこり笑いました。

 

食いしん坊の可愛い笑顔。
この顔が好きだなあと改めて思います。

 

そして。

 

俊樹「あれ、ちょっと待って」

 

私「何?」

 

俊樹「あのさ、すっごく微妙なんだけど……肌きれいになってる気がする」

 

私「ほんと?」

 

俊樹「たぶん」

 

まったくはっきりしませんが、変わったんじゃないかと口にした、ということはきっと目に見えない部分でセラミドが作られ、水分を取り込み始めたのかもしれません。

 

俊樹「食事の前に、シャワー浴びていい?」

 

そう言った俊樹を見送ると私はスマホを取り出しました。

 

私《ごめんなさい。やっぱり連絡はできません》

 

圭太郎へと送信。

 

そして、微妙な変化の積み重ねで大きな変化が起こることを期待して、米肌の注文をこっそり済ませると、再び夕飯の準備に戻ります。

 

私に変わるきっかけをくれた俊樹。
俊樹がいなかったら、圭太郎は私に声をかけなかったでしょう。

 

だから、私に必要なのは俊樹です。
米肌の力を借りて、絶対に5年以上、出来れば一生付き合っていけるよう、これからも頑張っていくつもりです。

 

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